コラム

【寄稿】電力コスト削減と環境配慮を同時に実現 ― 企業CSR戦略としての自家消費型太陽光発電

マーケティングオフィスKMPの高木佑介様から寄稿いただきました。

企業のCSRは「自己犠牲」ではない時代に

CSR(企業の社会的責任)というと、「利益とは別の社会貢献活動」と捉えられがちです。

ですが、最近お会いした再エネ関連の事業者(株式会社ケネスエネルギー開発)の言葉が印象的でした。「CSRとは、利益を削って行う奉仕ではなく、利益を生み出しながら社会に貢献するものだ」と。

まさにその通りだと感じました。企業活動そのものが社会にとって価値あるものであれば、CSRは自然と持続可能なものになります。

コスト削減と社会貢献を同時に叶える選択肢

近年、企業が抱える最大の経営課題の一つが電気料金の高騰です。世界的なエネルギー価格の上昇や円安の影響により、光熱費は企業の利益を直撃しています。さらに視点を広げれば、日本はエネルギー資源の9割以上を海外に依存しており、エネルギー安全保障の観点でも不安が拭えません。

このような背景の中、コスト削減と社会貢献を両立させる方法はいくつか考えられますが、その中でも私が注目したいのが「自家消費型太陽光発電の導入」です。電気代を2〜3割カットしながら、同時に脱炭素にも貢献できる有効な選択肢として注目されています。

補助金とシミュレーションで導入のハードルは低くなる

例えば、企業の屋根に太陽光パネルを設置し、自社の電力を自社でまかなうタイプの「自家消費型太陽光発電」。これは、導入コストを国や自治体の補助金で抑えることができ、場合によっては電気代が3分の1〜4分の1にまで削減できるケースもあります。

ただし、これはあくまで好条件の事例であり、個々の企業の状況によって効果は異なるため、導入には精密なシミュレーションが不可欠です。屋根の面積・形状、設置可能なパネル量、想定される発電量、それによって削減できる電力コスト、そして融資を受けた際の返済計画──これらを事前にしっかりと検討することで、投資回収の見通しを立てることが可能です。

信頼できる業者選びがすべてを左右する

ここで注意したいのが、施工業者の選定です。

「屋根置きの太陽光」と聞くと、個人宅の設置と変わらないように思われがちですが、工場や商業施設など大規模な建物への施工は全く別のノウハウと実績が必要です。

実際、太陽光業者の多くは個人住宅向けが中心であり、企業規模の設置経験が乏しいケースも少なくありません。

信頼できる業者を選ぶ際には、以下のような点を総合的に検討することが重要です。

  • 大規模施設への施工実績
  • 財務状況の安定性(長期的な保守対応のため)
  • 保証内容とアフターサービスの充実度
  • 設計から保守までのワンストップ対応能力

「やってみたい」と思ったら、まずは専門家への相談を

自家消費型太陽光発電の導入を検討される際は、信頼できる専門業者への相談から始めることをお勧めします。一般的には以下のようなステップで進めることが効果的です。

  1. 初期相談(課題ヒアリング)
  2. シミュレーション実施(費用・発電量・回収年数の可視化)
  3. 補助金・融資申請の情報収集
  4. 施工契約・工事開始
  5. 運用・保守計画の策定

環境配慮・エネルギー自立・コスト削減。これらの要素を組み合わせた自家消費型太陽光発電は、企業のCSR活動の一つの選択肢となり得るでしょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

もちろん、各企業の状況に応じて最適なCSR戦略は異なりますので、自社の特性と目標に合わせた検討が必要です。

 


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