例会情報

第1413回(23年度37回) 令和6年4月17日 / 西野貴治様によるスピーチ 他

日時:令和6年4月17日(水) 18:30~19:30

場所:割烹 片桐

会員数:27名

出席率:88.89%

 

ゲスト:西野貴治様によるスピーチ

元ガンバ大阪Jリーガー 西野貴治様に「生い立ちとプロサッカー選手としての活動について」というテーマでスピーチいただきました。


私はガンバ大阪でプレーしてきましたが、決して順風満帆にプロになれたわけではありません。常に挫折を経験し、その結果として今の自分があります。

小学生の頃、茨木市のトレセン(各チームから数名が選抜されるチーム)に落選しました。チームで4人が受けて3人が合格したのに、私はその1人に選ばれませんでした。中学生時代も3年生の夏まで公式戦でスタメン出場ができず、悔しい思いをしました。しかし、ここで諦めるのではなく、自分の夢である「ガンバ大阪の選手になる」という強いイメージを持ち、何が必要かを考え、行動しました。この経験から考える力と諦めない心が培われ、それが今の自分の土台となっています。

プロスポーツ選手には2種類いると考えます。一つは「天才」と呼ばれる人たちで、どのチームでもどの指導者の下でも活躍できる人たちです。もう一つは約9割を占める、運を掴んだ選手たちです。基礎的な能力があるのは前提ですが、サッカー界全体を見渡すと、より上手い選手がプロになれない例も多くあります。絶対的な実力を持つことが前提ですが、チャンスが来た時に掴む準備と、掴んだチャンスを離さないことが重要です。

私自身も年代別日本代表に選ばれたことがあり、W杯出場を夢見ましたが、ケガが続き、思うようにプレーできませんでした。一度掴みかけたチャンスを守り切れなかったことが悔やまれますが、今ではそれも自分の限界と受け入れています。

夢を追っている皆さんに伝えたいのは、何度挫折しても諦めず、ゴールから逆算して行動することが大切だということです。目立った選手でなくても、順風満帆でなくても、逆算して行動することで夢を叶えることができます。簡単に諦めない心と考え方を持ち続け、これからもその重要性を伝えていきたいと思います。