例会情報

第1419回(23年度43回) 令和6年6月5日 / 「50年の挑戦:建設業界における馬場建設の歩み」というテーマのスピーチ 他

日時:令和6年6月5日(水) 18:30~19:30

場所:割烹 片桐

会員数:27名

出席率:81.48%

 

馬場会員のスピーチ

私の履歴ですが、1968年に大阪工業大学の土木課を卒業し、同年4月に吹田市役所に就職しました。その2年後、馬場建設に勤め、現在に至っています。

当社は父が1949年に創業し、私は36歳の時に社長を引き継ぎました。来年4月には社長の座を息子に譲る予定で、実に50年以上この仕事を続けてきました。「海岸にある1粒のダイヤモンドのような会社」を目指し、今日まで努力してきました。この間、様々な出来事に直面しました。良い思い出、悲しい思い、辛い思いなど、色々な経験がありました。

中でも大きな変化は、公共事業の入札制度が指名競争入札(紙入札)からインターネット入札に変わり、入札資格が適応すれば全ての業者が入札できるようになったことです。その結果、一つの工事に数十社が入札し、その中の1社しか落札できないという状況になりました。これでは公共事業だけに頼ることはできなくなり、下請け工事に頼らざるを得ませんでした。

しかし、下請け工事では単価が非常に厳しく、売上を確保しても利益率が課題となります。最終的には、技術力がなければ安値受注に頼らざるを得ません。当社はこうした状況を見越して、一般土木以外に推進工事の部門に投資を続けてきました。その結果、現在では売上の割合が一般土木が3割、推進工事が7割となり、無借金経営の健全な会社運営を続けています。