【要約】
第1456回例会では、社会保険労務士法人みつばちの高橋大生様による「えるぼし・プラチナえるぼし認定制度」についてのスピーチが行われました。また、会長の時間では、青少年交換プログラムによる留学生の受け入れについて報告がありました。
【詳細報告】
■会長の時間
川尻勝久会長より、青少年プログラム委員会・青少年交換委員会から8月に受け入れる留学生の情報が送られてきたことが報告されました。米国の男の子(16歳)が来日予定です。2660地区における青少年交換プログラムは、世界中のロータリアンが力を合わせて「目の前」の、また「全世界の」「青少年たち」にそれぞれの国の「小さな親善大使」として貴重な体験をさせる取り組みです。この事業は「交換留学」で、様々な国から8月に高校生が来日し、ホストクラブ・ファミリーのもとで日本の学校に通い、例会に参加し、様々な体験・経験を重ねます。当クラブでは、会員のお孫さんがミネアポリスへ留学予定です。ホストファミリーへの積極的な参加が呼びかけられました。
■社会保険労務士法人みつばち 高橋大生様のスピーチ
高橋大生様より「えるぼし・プラチナえるぼし認定制度」についての卓話がありました。この制度は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」をベースにしたもので、2015年に成立しました。常時雇用する労働者が101人以上の企業には「一般事業主行動計画」の策定・届出・公表が義務付けられており、女性活躍に積極的に取り組む企業は「えるぼし認定」を受けることができます。
認定基準は、1.採用、2.継続就業、3.労働時間等の働き方、4.管理職比率、5.多様なキャリアコースの5項目で、満たしている項目数により3段階に認定されます。さらに全ての基準をクリアし追加要件を満たすと「プラチナえるぼし」認定が受けられます。
認定のメリットとしては、ロゴマークの使用権、CSRの推進、SDGsへの貢献、企業ブランド向上・採用力アップなどがあります。また、認定企業は国の施策の優遇対象となる可能性もあります。
実際の企業事例として、「読売エージェンシー」では女性管理職比率の目標を掲げてえるぼし取得後に女性応募者が増加し、「栄和産業」では製造業ながら女性の採用を進め設備面の見直しを行った結果、女性比率が増加したことが紹介されました。
取得への第一歩は「現状分析」で、次に「社内の意識改革」と「制度整備」を行い、認定基準を意識した施策を実施することが重要です。特に就業規則や人事評価制度の見直しが必要になります。