例会情報

第1408回(23年度32回) 令和6年3月6日

日時:令和6年3月6日(水) 18:30~19:30

場所:割烹 片桐

会員数:27名

出席率:77.78%

 

会長挨拶

茨木ロータリークラブのオープン例会に参加しました。その日の卓話(スピーチ)は、即応予備自衛官の森村さんでした。

森村さんは、1月8日から10日間ほど輪島市で震災救援隊として派遣されていました。予備自衛官とはいざ有事の時に人手が足りない場合に召集される自衛官のことで、その中でも即応予備自衛官は年間30日間の訓練が義務付けられており、召集命令が出た場合は、通常の自衛官同様に武器も持って防衛任務にあたる自衛官です。その分手当が一般の予備自衛官より少し厚いのですが、それでも月2-3万円程度、また即応予備自衛官を雇用する企業には企業側に43000円程の手当てが支給されるとのことです。

災害派遣の時は青い封筒で招集がかかるのですが、防衛の際には赤い封筒で招集がかかるそうで、今でも赤紙が残るシステムはショッキングな実態でした。赤紙封筒が出されたことは過去ないそうですが、そのような平和な時が続いてくれることを願ってやみません。

そのような即応予備自衛官の制度ですが、驚いたのが、召集される際の装備品、高性能の軍手、簡易ベッドなどの装備品は自己負担で準備しなければいけないということです。どうして自己負担なのか良く分かりませんが、自ら志願する正義感溢れる若い予備自衛官の装備品を支えてあげる奉仕活動というのもありえる姿かもしれないと感じました。

さて、輪島に赴く際ですが、高速道路でよくトラックの荷台に自衛隊員が乗った自衛隊の車両を見かけますが、森村さんもそのようなスタイルで輪島に移動。道路はことごとくひび割れがあり、金沢市から和島までの120㎞の道のりの移動に8時間もかかり、車内は大変寒かったそうです。現地でテント野営の際も朝起きると毛布が凍っていたそうです。片側通行止め、積雪などの影響もあり、活動は難航、町の中心部には物資は届いているものの、道路が寸断されており、少し離れた場所は、車両や台車なども通ることができません。このため、20㎏もある灯油などを肩で担いで手で搬送をされたそうです。孤立した集落からの解放に携わり住民の方から「ありがとう。助かった」と言ってもらえた時の安堵感、喜びは忘れられないものだったそうです。

今も友人の自衛官は輪島に残って活動しているそうですが、断水、寒さ、倒壊した建物は震災直後とあまり変わっていない様子があるそうで、世間の認識と現地の状況の乖離を心配されていました。

来週のオンライン例会では志賀町の松本稔さんに冒頭10分程度ご一緒頂き、活動模様を教えて頂く予定です。

関心を深めることでなにがしか有意義な活動に繋げていけたらと思いますが、想いだけでは上手くいかない現状も正直感じています。また、本日はこの後理事会もありますので、相談しながら良い道を切り拓くことができればと思います。